全体的なデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 03:00 UTC 版)
「ゼロックス・ネットワーク・システム」の記事における「全体的なデザイン」の解説
OSIモデルの7層に比べて、XNSは後のインターネットプロトコルスイートのような5層構成となっている。 OSIモデルの物理層とデータリンク層は、XNSの物理層(層0)に相当し、基盤となるハードウェアのトランスポート機構を利用するように設計されており、データリンクを分離していない。 具体的には、XNSの物理層は、実は同じ時期にXeroxが開発していたイーサネットのローカルエリア・ネットワーク・システムであり、その設計上の決定事項の多くはその事実を反映している。 このシステムは、イーサネットを他のシステムに置き換えることができるように設計されていたが、そこにはプロトコルでは定義されていなかったし、定義する必要もなかった。 XNSの主要な部分は、OSIのネットワーク層に対応する内部トランスポート層(層1)の定義であり、ここで主要なインターネットワーキングプロトコルであるIDPが定義されてる。 XNSは、OSIのセッション層とトランスポート層を単一のプロセス間通信層(層2)に統合した。層3は、OSIのプレゼンテーションに似たリソース制御であった。 最後に、両方のモデルの上にアプリケーション層があるが、これらの層はXNS標準では定義されていなかった。
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