健康エコナクッキングオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 10:25 UTC 版)
「エコナ」の記事における「健康エコナクッキングオイル」の解説
ナタネ油や大豆油を主原料に作られた食用油である。主成分のジアシルグリセロール (DAG) は一般の食用油の主成分トリアシルグリセロール (TAG) から1分子の脂肪酸がはずれた構造をしており、オリーブオイルなどの一般油にも数パーセント含まれていた。 エコナクッキングオイルはDAGを約80パーセント含有しており、TAGと比べて小腸で吸収されたのちに油として再合成されにくい。このため、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、身体に蓄積する脂肪が低減されるとされていた。 同様に身体に脂肪が蓄積されにくいとして特定保健用食品の許可を受けている、日清オイリオのヘルシーリセッタは中鎖脂肪酸の作用を利用している点でエコナと異なる。 2009年9月16日に花王は、前月の食品安全委員会でエコナクッキングオイルに含まれるグリシドール脂肪酸エステルに対する暫定的健康影響評価の必要性が提案されたこと、を受けて謝罪し「発がん可能性成分が他の精製植物油より多く含まれている事態を認識配慮して」、関連製品の販売を中止・自主回収し、消費者に対する相談窓口を設置した。
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