信仰の規範
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 17:22 UTC 版)
聖公会の信仰の規範となる教条としては、1563年に制定された『イングランド国教会の39箇条』(聖公会大綱)があるが、全聖公会に必須の教条というわけではない。聖公会の日本での組織である日本聖公会においては批准されていない。 清教徒革命中の1646年には、カルヴァン主義に基づく『ウェストミンスター信仰告白』がイングランド・スコットランドに共通する教条として宣言されたが、1660年の王政復古によって廃止された。その後、1689年の名誉革命ののち、スコットランド国教会においてはこの教条が再度採択され、世界中の長老派教会において教条とされて現代に至るが、イングランド国教会および聖公会の諸教会においては教条としていない。 「教会一致のための最低条件」として全聖公会が信認する教条としては、1886年、シカゴで開かれた米国聖公会の総会にて可決され、2年後の1888年に開かれた第3回ランベス会議で承認された、「シカゴ-ランベス四綱領(英語版)」がある。 「シカゴ-ランベス四綱領」要約 救いに必要な全てのことを載せたものであり、信仰の規範と究極の標準としての旧約と新約の聖書。 洗礼の象徴としての使徒信経と、キリスト教信仰の十分な宣言としてのニケヤ信経。 キリストの制定語と彼によって命じられたエレメント(洗礼における水、聖餐におけるパンとワイン)を間違いなく使って執行される、キリストご自身の制定にかかる洗礼と主の晩餐の二つのサクラメント。 神がご自分の教会の一致の中に召された国民や人民の様々な必要に対応して、その運用方法を地方的に適合させる歴史的主教職。
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