保守的姿勢とは? わかりやすく解説

保守的姿勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 05:05 UTC 版)

ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)」の記事における「保守的姿勢」の解説

社会問題他宗教との対話注力した一方で従来同様にカトリック教会において女性聖職者認めないなど、教義的には伝統逸脱せず保守的なことで知られる1979年最初回勅「レデンプトーリス・オミニス」(『人間あがない主』)から2003年の「エクレシア・デ・エウカリスティア」(『教会にいのちを与え聖体』)まで、多く回勅使徒書簡精力的に発表している。 特に議論呼んだ1995年回勅「エヴァンジェリウム・ヴィテ」(『いのちの福音』)では、プロライフ立場から妊娠中絶安楽死を「死の文化」であると非難し、「いのちの文化」の必要性訴えたヨハネ・パウロ2世にとって、内部的には常にカトリック教会において存在する保守派改革派対立構造の間のバランスどのように取っていくか、また対外的には、複雑化する現代社会諸問題要請に、カトリック教会としてどう答えてゆくか、ということが常に課題であった。 また1980年代前半には、宗教事業協会バチカン銀行)の主力取引であったアンブロシアーノ銀行破綻ロベルト・カルヴィ暗殺事件極右秘密結社高位聖職者関与したP2事件などの、バチカン揺るがすスキャンダルにも関わることを余儀なくされた。晩年の病気などにより、前教皇進めようとした宗教事業協会中心としたバチカン構造改革については積極的に関与せず次代教皇へ積み残し課題となった

※この「保守的姿勢」の解説は、「ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)」の解説の一部です。
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