保存活動とブランド米
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 01:06 UTC 版)
21世紀の袖志では過疎と農業従事者の高齢化による担い手不足からの休耕田の増加や、ニホンザルやイノシシなどの有害鳥獣による農作物の被害が増加し、中山間地域等直接支払制度を活用して設置した防護柵や電気柵の管理などの協同での取組なくしては、生産が続けられない状況にある。 京都市内の大学や都市住民らと連携して、2010年(平成22年)から始まった「棚田再生プロジェクト」は、このような状況を受けて発足した袖志棚田保存会が耕作放棄された棚田の一部を管理し、田植えや稲刈りに数十名のボランティアの受け入れを行うものであった。当初は、もち米を栽培し、田植え・稲刈り・収穫祭のプロセスを通して住民や地元企業が都市部の大学生や緑のふるさと協力隊と協同した。 2015年(平成27年)には京都生協と「府モデルファーム協定」を締結した。生協は田植えや稲刈りなど、耕作者の高齢化によって困難となった作業を支援し、収穫した米は「袖志の棚田米」として販売した。生産された米はコシヒカリである。「袖志の棚田米」やその米ぬかは、地元・宇川の女性グループで結成された宇川加工所のクッキーやはったい粉などの商品にも活用され、主力商品のひとつとなった。
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