作風とその画系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 14:39 UTC 版)
武者絵でよく知られており、『太平記』の南朝に取材した作品が多い。御楯の作品上の人物はやや類型的で、群衆表現も故実にかなって描き分けがされてはいるが、個性を持った人間としては描かれていない。更に御楯より後の画家たちに見られる、人物の内面表現を重視する傾向はない。反面、構図は初期作を除いて粉本に依らず、自分で考案した斬新で密度の濃い画面を案出しており、近世の絵師たちとは異なる近代性が感じられる。 画業は長男は上述の通り早逝、次男は実業界に進んだため三男の川辺旭陵美楯が継いだが、大成しなかった。他の弟子に邨田丹陵、中村岳陵、四代目鳥居清忠など。
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