作戦続行の可否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 08:52 UTC 版)
今回の作戦は、もともと冬季攻勢に対する反撃作戦であり、中国軍を破砕できれば足りるものであった。園部軍司令官を始めとする第11軍司令部の幕僚たちの一部は「作戦の打ち切り」を考え、第2期作戦の実行を躊躇していた。5月23日、作戦続行の可否について協議が行われ、参謀長や兵站関係の参謀たちは打ち切りを主張した。その主張は、「部隊は炎天下の機動戦に疲労困憊しており、大本営が占領を認めていない宜昌まで行く必要はない」というものであった。これに対し積極派の作戦参謀たちは、「ここまでの戦果に満足して作戦を中止しては、第11軍の統率上の権威(上下の信頼)が失われてしてしまう」として強硬に反対した。結局意見は積極論に一致し、作戦続行が決定され第2期作戦に踏み切った。
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