余緯度とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 余緯度の意味・解説 

緯度

(余緯度 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 22:12 UTC 版)

緯度(いど、英語: Latitude, ドイツ語: Breite)とは、経緯度(=経度・緯度。すなわち天体表面上の位置を示す座標)の一つである。以下特に断らない限り、地球の緯度について述べる。余緯度とは緯度の余角

概要

緯度は、その地点における天頂の方向と赤道面とのなす角度で表される。赤道が緯度0となり北を北緯、南を南緯といい北極南極が90度となる。ISO 6709の規定では、北緯に+(プラス)、南緯に-(マイナス)の記号を付けて表す。1度よりも細かい緯度は、1度=60=3600と分割して表現する(0.1度は6分となる)。

同じ緯度の点を結んだ線を緯線という。「緯」とは織物の横糸の意味で、経緯線を織物に見立てたものである。メルカトル図法の地図では、緯線は赤道に平行な直線となる。経線を子午線というのに対し、子午線の対義語として(東)と(西)とを結ぶ線を卯酉線(ぼうゆうせん)というが、緯線とは異なる概念を指す。

太陽は地上から見て赤道直上を中心に南北に往復しているがその範囲は緯度23度27分までであり、この緯線を回帰線北回帰線南回帰線)という。また、緯度が66度33分よりも高い地域を極圏北極圏南極圏)という。

1海里は緯度1分の地球表面上の距離を基に作られており、ほぼそれに等しい。

緯度の種類

地理緯度と、等長緯度を除く様々な緯度との差

地球は完全な真球)ではなく回転楕円体扁球)で近似する(しかし実際にはそれからも僅かにずれている)。そのため、完全な球であれば同義である[注釈 1]以下の定義にも差異が生じる。

地理緯度 (geographic latitude)

地球を回転楕円体で近似したときに、その地点における楕円体面の法線と赤道面とがなす角度を、地理緯度と称する。単に「緯度」といえば通常この意味で用いる。以下では、地理緯度を

地心緯度ψの定義

その地点と地球の重心とを結ぶ直線、および赤道面とでなす角の角度を、地心緯度と称する。地心緯度

更成緯度βの定義

図のように、中心が地球楕円体の中心と一致し、半径が地球楕円体の長半径に等しい球を考えたとき、地球楕円体上の位置を当該球に地球の自転軸と平行に射影した位置が示す緯度として定義される。更成緯度

メルカトル図法による世界地図。横の線が緯線を表し、地理緯度



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「余緯度」の関連用語

余緯度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



余緯度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの緯度 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS