位置と語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 17:19 UTC 版)
「ゲラ (アラビア半島の古代都市)」の記事における「位置と語源」の解説
古代ギリシアの人々には、東アラビア(現在のアハサー地方)は、その中心都市の名からゲラとして知られていた。ゲラは、アラビア語で、現在のフフーフを指した「ハガル (Hagar)」が変化したものであり、フフーフには古代のバーレーンで最大の都市があり、バーレーンの地域自体もヘレニズム期にはハガル、ないし、ゲラとして知られていた)。英語では、「hajar hofuf」、「hagar hasa」、「hagara」とも綴られる。ハガル(ゲラ)は、西アラビアのアル=ヒジュル(Al-Hijr、al-Hegra、Hegra とも。現在のマダイン・サーレハ)や紅海に近いアル=ウラ(英語版)と紛らわしいので混同しないよう注意を要する。日本語では、「ジャルア」などとも表記される。 アル=ハムダニ(英語版)によれば、「ハガル」の原義は、「大きな村」を意味するヒムヤル語 (英語版)であり、Hakar に由来しているという。 ゲラの町は、9世紀末にイスラム教カルマト派によって破壊され、30万人ともいわれた住民は全員が虐殺された。 ゲラの町があった場所は、現在のフフーフに近い、ペルシア湾岸から2マイル (3.2 km)ほど離れたところである。ただし、正確な場所は未詳とされている。研究者アブドゥルカリク・アル・ジャンビ (Abdulkhaliq Al Janbi) が著書で述べている説によると、ゲラはおそらくは古代都市ハジャル (Hajar) のことであり、現在のサウジアラビアのアル=アーサ(英語版)に位置していたと推定されている。アル・ジャンビの説は、現代の研究者の間では最も広く受け入れられているが、難点もあり、60kmも内陸に位置するアル=アーサが交易路の起点となっていたとは考えにくいため、別の可能性として、現在のバーレーン王国の一部であるアラビア湾内の島々、特に、バーレーン島にその場所を求める説もある。
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