位置と走行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/30 10:10 UTC 版)
成人の場合、上腸間膜動脈はL1の位置で生じ、通常、その1cm上に腹腔動脈の起始がある。上腸間膜動脈はその起始から前下方へ伸び膵頚(膵頭の一部)の下をくぐった後、前方に出て十二指腸水平部(または下部・第3部とも呼ばれる)の前を越えて下行し、腸間膜に入る。起始から腸間膜に至るまで、上腸間膜動脈と大動脈の間には以下のような構造物がある。 左腎静脈: 左の腎臓と下大静脈を結ぶ静脈。これが圧迫されるとナットクラッカー症候群を引き起こす 十二指腸の水平部: 十二指腸の一番低いところにある部位。これが圧迫されると上腸間膜動脈症候群を引き起こす。 膵臓の鈎状突起: 上腸間膜動脈が膵臓によって引っ掛けられたようになっているところである。上腸間膜動脈の右に並行して同名の静脈(上腸間膜静脈)がある。膵頚を越えると上腸間膜動脈は枝を出す。
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