仮皇宮の戦闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)
宇宙暦801年/新帝国暦3年7月26日、フェザーンのヴェルゼーデ仮皇宮で発生したテロ事件。この日、ラインハルトが危篤状態に陥っており、アンネローゼ、帝国の提督達、及びユリアン一行が仮皇宮に集められていた。なお、ミッターマイヤーだけは、家族を連れてきて欲しいというラインハルトとヒルダの頼みにより、仮皇宮を離れていた。 7月8日に正体が発覚したレオポルド・シューマッハの証言から、地球教徒の残党グループ約30名がラインハルトの命を狙っている事が判明し、オーベルシュタインに報告された。オーベルシュタインはそれを逆用して、偽情報を流して残党グループがヴェルゼーデ仮皇宮を襲撃するように仕向け、一網打尽にする事を謀った。ラインハルトを囮にするという方策を聞かされた提督達は(それでなくてもラインハルトの病状に精神状態が不安定だった事もあって)激高したが、既に事態は動いており、まず襲撃に対処する必要があった。 20時15分、ケスラーの部下が最初の一人を射殺し、同時にユリアン達も動き始めた。当初、彼らは武器を持っていなかったが、射殺された地球教徒を発見してアッテンボローがブラスターを手に入れ、さらにそれで別の地球教徒を撃退して武器を手に入れた(OVA版では、この地球教徒が2丁の銃を持っていたので、ここでユリアンとポプランも武器を手にしている)。 20時25分、ある一室が爆破され、在室していたオーベルシュタインが死に至る重傷を負った(後日の証言によると、地球教徒はこの部屋にラインハルトがいると信じ込んでいた。オーベルシュタインが自ら囮になったのかどうかは不明)。この直後、地球教徒の1グループが逃げようとする所をユリアン達が追撃し、足止めした一人を除いて射殺したが、その一人がド・ヴィリエだった。相手がヤンの仇だと気が付いたユリアンは、乱心した様子でド・ヴィリエを射殺したが、その直後に帝国軍の兵士達が現れたため、ユリアン達は武器を放棄して戦闘継続を断念した(OVA版では、ワーレンがこの帝国軍の兵士達を引き連れており、ユリアン達とは早急な意思の疎通が成立している)。 戦闘後、ミッターマイヤーが家族を伴って仮皇宮に戻ってきた。そして23時29分、ラインハルトが崩御し、ミッターマイヤー一家の退場シーンを最後に、物語本編が終了した。
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