仙北
仙北平野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 04:13 UTC 版)
仙北平野は北上川流域や鳴瀬川流域の洪積台地や沖積低地で構成されている。沖積低地では低湿地が大部分を占めていて、河川の氾濫も多かった。品井沼などがあったが、これらが近世から近代にかけて干拓され水田地帯となった。湖沼として伊豆沼や蕪栗沼が残っている。水田が広がる平野は北上川本流や迫川周辺の平野と、江合川および鳴瀬川の流域である大崎地方に分かれる。気候としてはやや内陸性となり、冬季は晴天が多いものの、遮るものがないため急に地吹雪となることもあり、数年に一度は東北自動車道の下り北行きで多重玉突き事故が発生する。 仙北平野のうち大崎市付近の平野部は大崎平野とも呼ばれる。大崎平野の最奥部は王城寺原と呼ばれ、陸上自衛隊王城寺原演習場もある。この平野には宮城県古川農業試験場があり、ササニシキやひとめぼれなどのブランド米を生み出した。また、大崎平野では、その地形や風を利用した気球が盛んである。 なお、秋田県仙北郡(現在、仙北市、大仙市がある)の平野部も仙北平野と言われるため、混乱を避ける意味で宮城県については仙北平野という言葉を用いない人もいる。
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