他言語におけるソビエト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 03:22 UTC 版)
「ソビエト」はロシア語においては本来は一般名詞であるが、「ソビエト」という語は日本語や英語のような他言語においては意味的な訳語を用いることなく固有名詞的に音そのままに「ソビエト」と表現され用いられる場合が多い(音訳)。中国語における漢字表記も音訳の「蘇維埃」であり、1931年に中国共産党の樹立した中華ソビエト共和国も漢字表記は「中華蘇維埃共和國」である。 ただし、いくつかの言語においては意味的な訳語が用いられている(意訳)。ウクライナ語では「議会」を意味する「ラーダ(рада)」がソビエトの訳語として用いられており、「ウクライナ・ソビエト社会主義共和国」もウクライナ語では「ウクライナ・ラーダ社会主義共和国(Українська Радянська Соціалістична Республіка)」となる(ただし、非ウクライナ語圏においては、単に「ラーダ」といった場合は反ボリシェヴィキ派の組織であるウクライナ中央ラーダを指すことが多い)。また、バルト三国のリトアニア語(taryba)、ラトビア語(padome)、エストニア語(nõukogu)でも訳語が用いられている。ソ連国外ではフィンランド語、モンゴル語等で訳語が用いられる。 また、ドイツ革命時に作られたソビエトに相当する労兵評議会は、ドイツ語で「レーテ」(Räte, ロシア語の一般名詞としての「ソビエト」とほぼ同じ意味)と呼ばれた。ただし現在のドイツ語でソ連やソ連のソビエトを指す「ソビエト」はそのまま「Sowjet」である。
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