他社宛て絵文字変換機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:23 UTC 版)
「携帯電話の絵文字」の記事における「他社宛て絵文字変換機能」の解説
他社宛て絵文字変換機能とは、Eメール送信時にメールサーバーにおいて、機種依存文字である絵文字を、他社(他の携帯電話・PHS事業者)の似た絵文字に変換して、他社のメール受信者に送信できる機能である。送信先の事業者に相応するものがない場合は顔文字や一般の文字列に、それでも適切なものがない場合は「〓」(下駄記号)へ変換する。 他社宛て絵文字変換機能は、当初、事業者とは関係ないメールサーバーを経由して変換し、受信者側に配信する方式で開始された。提供者は事業者以外のウェブ・メールサービス提供会社などであり、送受信時に、サービスの定める何らかの特殊な操作をする必要があった(たとえば、他社メールアドレスのドメイン名の一部に、特定の文字を追加変更するなど)。 その後、携帯電話・PHS事業者自身が、標準のサービスとして絵文字変換機能を提供した。これは、送信元のキャリア側のメールサーバーで自動変換し、利用者は特に操作・設定をせずに機能を利用することができる。 2005年11月1日にソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)がVodafone 3G(現・SoftBank 3G)のS!メールで他社携帯電話宛の絵文字を含むメールの絵文字部分の自動変換機能を開始した。このサービスの特徴はメールアドレスの末尾部分を書き換えるなどの特別な操作を必要とせず、絵文字を含まないメールと同じ送信操作で他社に絵文字を含むメールを送信できることである。他社も追随し、2006年7月12日にNTTドコモがiモードメールの、同年9月5日にau(KDDI/沖縄セルラー電話)がEメールの同様のサービスを開始したことにより、これら3事業者間においては、ユーザの特別な操作なく絵文字が送受信できるようになった(ただし、SoftBank 6-2では他社への絵文字送信は不可能である)。 ソフトバンクモバイルは、2007年10月29日より同じソフトバンクグループのYahoo! Japanが提供するメール「Yahoo!メール」宛の絵文字を含むメールの絵文字部分の自動変換機能も開始している(Yahoo!メールのパソコン用サイトで受信・閲覧した場合に限る)。またNTTドコモでは、2009年11月現在Yahoo!メール・Gmail・au oneメールへの送信の際に絵文字がそのまま表示されるようになっている。 なお、PHSは、PHSへの送信・PHSからの送信ともに絵文字変換が実施されていなかったが、ウィルコムは2008年1月22日より、AIR-EDGE PHONE以降の一部機種について、NTTドコモ・au(KDDI/沖縄セルラー電話)と相互にメール送受信時の絵文字変換を開始すると発表した。また、ソフトバンクモバイルおよび同社のMVNOであるディズニー・モバイルとの絵文字変換も同年3月18日より開始した。
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