他の防具との併用が可能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:43 UTC 版)
もう一つの特徴として、服のように重ね着が可能という点が挙げられる。 身分の高い者が護身の為に軽量の物を平服の下に着用したり、戦場においても革鎧と共に着用して防御力を向上させたりした。騎馬を使用して戦場の最前線に立つ重装騎士に至っては、薄手の革鎧か綿の入った鎧下を着用した上でこの鎖帷子を纏い、さらにその上に全身を覆う鋼の甲冑を付けるという場合もあった。全身甲冑を身に纏っても、首・脇の下・肘の内側・手首・指・股間・膝裏などの関節部分は防御の及ばない急所になるが、鎖帷子はその柔軟さからそれらの部分もカバー出来た。しかし、ただでさえ重量のある板金甲冑の下にさらに鎖帷子を着込む事は、実用上厳しかった局面が多い。また、胸甲の下にさらに鎖帷子があっても防御面では大きな意味を為さない。その為、関節部分の各急所のみに鎖帷子状の補強を施した鎧下の方が西洋では普及していった。部分的な胸甲や、肘・手首を守る籠手だけを身に纏う際に鎖帷子を併用した例もあるが、これはどちらかというと鎖帷子の延長である。 日本でも鎖帷子は重宝されていた。戦国時代には武将など上官職が甲冑の下に着込みとして用いたほか、諜報活動に従事する忍者が薄手の鎖帷子を身に付けることがあった[要出典]。また、江戸時代には街中での小規模の抗争や取り締まりなどにも防具として鎖帷子が用いられることがあった(捕具#防具)。新撰組なども鎖帷子を着用しており、ところどころを革や金属で補強したパーツと組み合わせて使用していた。 下に着るもの 鎧下 ギャンベソン 上に着るもの ブリガンダイン コート・オブ・プレート ラメラーアーマー ミラーアーマー(英語版)(鎖帷子用追加装甲) スケイルアーマー スプリントアーマー(英語版)
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