人権指導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:16 UTC 版)
「広島県での同和解放同盟による教育介入」の記事における「人権指導」の解説
広島県の公立学校では、文部省が定めた「道徳」の教科は削除され、代わりに広島県独自に作成された「人権学習指導案」に基づいた「人権」という教科が行われた。「人権学習指導案」は、一番の眼目として、国旗、日の丸を焼き捨てた人の意見陳述書を取り上げて天皇制(日の丸、君が代、元号)は差別を助長してきたものであると生徒に教える内容となっており、文部省の定める指導要領に違反するものであった。卒業証書も西暦記載を推奨し、元号記載を希望する卒業生には「今まで何を学んできたのか」と叱責が行われた。国旗掲揚率は掲揚が義務化された1989年の段階で、福山市は全国最下位レベルの広島県の中でもさらに低く、小学校で約40%(全国平均95.7%)、中学校で40%以下(全国平均95.5%)、高校では0%(全国平均95.5%)であった。福山市内の小学校では「とうげ」と呼ばれる福山市教育委員会発行の解放教育読本が副教材として用いられ、例えば、低学年では「かわいそうなぞう」、高学年においては「人柱お糸の物語」という史実に基づかない伝説さえも採り上げられ、戦争の悲惨さや差別の過酷さが繰り返し教えられた。
※この「人権指導」の解説は、「広島県での同和解放同盟による教育介入」の解説の一部です。
「人権指導」を含む「広島県での同和解放同盟による教育介入」の記事については、「広島県での同和解放同盟による教育介入」の概要を参照ください。
- 人権指導のページへのリンク