人工林の将来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 20:09 UTC 版)
かつて日本の国産材を圧倒した南洋材(東南アジアなど)は、資源の枯渇と自然保護による伐採の禁止などの動きにより輸入用が激減している。 南洋材を補うように輸入量が増加した北米材(カナダ、アメリカ)も同様に規制が厳しく、供給は減少傾向にある、また、北洋材(ロシア・シベリア地方)に関しては長年収奪的な伐採を続けたことによる資源量の減少が著しい。このような状況から、2009年には日本の木材自給率は2008年の24.0%から27.8%と漸増したものの、国産材の供給力は未だ回復しておらず、1985年の35.6%と比較して木材自給率は低水準にとどまっている。 世界的に利用可能な森林資源が減少傾向にある中、経済発展が目覚ましい中国の木材輸入は急増傾向にあり、木材需給が逼迫し始めている。このため国産材の競争力は回復しつつあり、人工林の伐採による国産材の供給増加が急がれている。
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