人工林との因果関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/20 14:52 UTC 版)
管理が放棄されている森林は、表面植生が衰退して土壌が流亡しやすい。また、立木を伐採後10年から20年経過した斜面は、前植生の根系の緊縛力が低下し崩壊が生じやすいことが知られている。ただし、斜面崩壊は、降雨、地質、地形、地質等さまざまな要因が関連して発生することから、植生のみに災害の原因を求めることは対策工事や避難対策を誤らせることにつながりかねない。例えば、2004年8月に発生した台風災害では、斜面災害の発生要因の強さを時間雨量、地質、斜面方向、総雨量の順で評価が行われた。この災害では、崩壊しやすさにおいて天然林と人工林の間で明確な差が見られなかった。また、斜面崩壊を起源とする土石流が発生した2011年7月の山口県土石流災害でも、主因は降雨であり、植生と災害発生地点との間に関連性を見いだせるには至っていない。
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