人力発電と携帯電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 01:03 UTC 版)
人力発電は、日本においては災害への備えなど、緊急時の選択肢の一つであったり、あるいはLED懐中電灯など消費電力が極めて小さいながら自然放電などで乾電池が気付かないうちに切れてしまいやすい(そしてそれはいざ使おうとする時に非常に困る)機器への適用という傾向が見出され、携帯電話の充電も太陽光発電による充電装置や電池式充電器など他の充電に使える電源と同程度の意味合いしかない。 しかしアフリカでは、携帯電話の急速な普及に関連して、携帯電話を充電するための重要な電源として利用されている様子も見られる。 アフリカ諸国では、電力用や固定電話用の電線といった有線インフラの整備が遅れている反面、携帯電話は地方コミュニティにとって有力な通信手段となっており、電話の全契約者の9割を占める。これらの携帯電話は、緊急の医療要請から都市部の農作物相場など地域コミュニティに現金収入をもたらす重要な情報を伝えるのに役立っており、それら地域に住む人たちの生活に欠かせないものとなっている。 しかし電源に関しても整備が遅れているため、電力がない地方コミュニティや移動中の利用者の間では、自動車用の鉛蓄電池バッテリーを使った充電屋などから電気をそのつど購入している。これら充電屋の中には、前述のフリープレイパワーグループの製品である「足踏み式充電器」を使っているところもみられ、携帯電話の普及の一助ともなっている模様である。
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