人体に使用する保冷剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 00:53 UTC 版)
人体用の保冷剤として代表的なのは、発熱時に氷枕の代わりとして頭の下へ敷いて使用する保冷枕である。30×20センチメートルくらいの大きさで、3センチメートル程度の厚みがあり、凍らせてもカチカチに硬くならず、適度に弾力性を保っている。 一般的に上記のような製品は、昔ながらのゴム製の詰め替え式氷枕・水枕と区別するために、大手の商品名からアイスノンと呼ばれる事が多い。しかし水枕を知らない若い世代の人が「氷枕」と言うと、アイスノンのような保冷枕の事を指している場合もある。 その他、暑い時に涼を取る場合や、スポーツや怪我をした時のアイシング、脱毛エステサロンで体のクーリングなどの目的で使用されるような保冷剤は、いずれも人が片手で持てる大きさの保冷剤を使うことが多い。面積が大きくても複数のセルに分かれていて折り畳んだり、巻けるようになっていたり、マフラーのように首に巻いたり、ハチマキのように額に巻いたりして使用できるように薄く細長くなったものなど様々な形状が存在する。 いずれも、保冷剤を人体に使用する時は凍傷を防ぐため、皮膚に直接当てず、間にタオルやガーゼなどを挟むことが望ましい。 節電、猛暑などの影響から、暑い時の就寝時にシーツの上に敷いて使用する製品が2007年頃から登場した。このような製品は冷凍庫で凍らせなくても(そもそも大きくて家庭の冷凍庫に入らない)常温の状態で十分涼感を味わうことができ、直接肌に当てても凍傷の心配がない。
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