京阪16型電車とは? わかりやすく解説

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京阪16型電車

(京阪16号電車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 19:02 UTC 版)

京阪16型電車(けいはん16がたでんしゃ)は、京阪電気鉄道貴賓車としての運用を前提に導入した電車である。


注釈

  1. ^ ただし、戦前作成の車両竣工図においては本形式について、貴賓車時代から制御車格下げ後まで形式称号欄で「16號型」の記載がある[1]。同時代の京阪在籍車両形式の車両竣工図で「○○號型」という形式称号が用いられた例は本形式竣工に先立つ1927年当時の100型のもの[3]以外では確認できない[4]
  2. ^ なお、この基礎ブレーキ装置の抱き合わせ式への変更は同型台車を装着する1550型に対しても当然に指導がなされた。しかし、こちらは予算的な制約から長らく未実施のままとされ、結局第二次世界大戦後になって土佐電気鉄道100型の車体を売却する際に得た益金をもって長年懸案となっていたこの改造工事を実施している。
  3. ^ 不要となったST31は2代目1500型1508の新造時に同車へ転用されている[9][10]。なお、同車の車両竣工図においては2代目16号由来とされるこのST31は1927年1月製と記載されており[9]、これそのものは初代1500型(後の初代500型)最終増備グループに装着の各台車と同時発注・製作であったことを示している[11]。16号の台車振り替え後、予備品として保管されていた期間に500型との間で検査予備品として台車振り替えが実施された可能性もあるが、その間の事情については定かでは無い。
  4. ^ これについては戦前に作成された貴賓車時代の車両竣工図においては、記事欄に「全鋼車」の記述があった[1]
  5. ^ 本車がST31を装着していたのは新造直後のごく短い期間である。
  6. ^ この改造工事の際に1939年に守口車庫で撮影された16号の写真[24]では旧随行員室側の側扉周辺吹き寄せ部の外板が切り取られ、随行員室側窓ぎりぎりまで客用扉の拡幅が行われていた状況が確認できる。
  7. ^ もっとも書類上は1957年の時点でも依然として300Wの前照灯を装備していることになっていた[29]が、1953年撮影の写真で前照灯が前後とも撤去されていたことが確認でき[27]、3両編成の中間車となっていたという運用実態と合わせて、本車は格下げ直後から既に付随車扱いであった[27]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 p.48
  2. ^ a b c d e f g h i 『車両発達史シリーズ1 京阪電気鉄道』 p.79
  3. ^ 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 p.21
  4. ^ 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 pp.39-47
  5. ^ a b c d e f g 『京阪電車の歴史を飾った車両たち ~路面電車型から地方鉄道型へ(1910~1950年)~』 p.172
  6. ^ 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 pp.44-47
  7. ^ 『私鉄車両めぐり[48]』 pp.109 - 112
  8. ^ a b c 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 p.47
  9. ^ a b 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 p.53
  10. ^ 『空気バネの京阪 ~その台車のあゆみ』 p.192
  11. ^ 『京阪車輌竣工図集(戦前編)』 p.44
  12. ^ a b c d e f 『汽車会社をめぐって I』 p.38
  13. ^ a b c d e f 『歴史に残る京阪の車両』 p.190
  14. ^ a b c d e f 『京阪車輌竣工図集(戦後編~S40)』 p.29
  15. ^ 『総説:京阪電気鉄道』 p.12
  16. ^ 『京阪間スピード競争小史』 p.40
  17. ^ a b 『車両発達史シリーズ1 京阪電気鉄道』 p.91
  18. ^ 『東・西 飾り窓付き電車は華ざかり』pp.66-67
  19. ^ 『歴史に残る京阪の車両』 p.191
  20. ^ 『新京阪車輛構造図集』p.66
  21. ^ 『阪急P-6』p.9
  22. ^ a b c d 『細密イラストで見る 京阪電車 車両の100年』 p.20
  23. ^ 『対談"京阪電車温故知新"』 p.50
  24. ^ a b c d 『車両発達史シリーズ1 京阪電気鉄道』 p.85
  25. ^ a b c 『京阪電車の歴史を飾った車両たち ~路面電車型から地方鉄道型へ(1910~1950年)~』 p.176
  26. ^ 『細密イラストで見る 京阪電車 車両の100年』 p.27
  27. ^ a b c d e f 『私鉄車両めぐり[48]』 p.112
  28. ^ 『京阪電気鉄道車両カタログ』 p.138
  29. ^ 『京阪車輌竣工図集(戦後編~S40)』 p.122
  30. ^ a b 『車両発達史シリーズ1 京阪電気鉄道』 p.94
  31. ^ 『私鉄車両めぐり[98]』 p.62
  32. ^ 『私鉄の車両15 京阪電気鉄道』 p.174
  33. ^ a b 『私鉄車両めぐり[98]』 p.61


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