京都の野菜信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 19:54 UTC 版)
京都には野菜を祈りの対象とする様々な宗教行事が現存する。 若菜祭り - 1月7日に行われる。七草粥を食べる行事として日本全国的に見られる行事だが、京都では七草を刻む際に穀物を鳥害から守るための歌を歌うという特徴がある。 みょうが神事、たけのこ神事 - 立春に、綾部市の阿須々伎神社と篠田神社でそれぞれ行われる。供えたみょうがおよびたけのこの上がり方で、稲の豊凶や植え付け時期を占う。 かぼちゃ供養 - 7月25日に安楽寺で営まれる。この時にかぼちゃを食べると、中風にならないとされる。 きゅうり封じ - 土用の丑の日に、蓮華寺や神光院で行われる。祈祷の後、きゅうりを持ち帰り、体の悪い部分をなでて治癒を願う。 へちま加治 - 中秋の名月に、赤山禅院で行われる。ぜんそくや気管支炎をへちまに封じ込めるよう加持祈祷を行い、そのへちまを持ち帰って治癒を祈願する。 瑞饋祭 - 10月1日 - 10月5日に北野天満宮で行われる。秋に収穫した野菜や穀物を天神に捧げ、ずいきで屋根などを作って野菜を飾った神輿を巡行する。 大根焚き - 12月7日、12月8日に千本釈迦堂で行われる。聖護院大根に梵字を書いて祈祷してから、輪切りにして油揚げと一緒に大釜で炊く。これを食べると中風予防や厄除けの効果があるとされる。前後の時期に、了徳寺など複数の寺院で行われる。 蒟蒻封じ - 庚申の日に八坂庚申堂で行われる。祈祷後に猿型のこんにゃくを食べると神経痛やリウマチの予防に効果があるとされる。
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