二次性高尿酸血症・痛風の診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:42 UTC 版)
「高尿酸血症」の記事における「二次性高尿酸血症・痛風の診断」の解説
高尿酸血症の診断では必ず二次性の高尿酸血症・痛風の可能性に検討する。基礎疾患、薬物投与など明らかな原因が見いだされるのは全体の約5%である。診断に際しては詳細な問診、服薬歴、身体所見、検査所見などにより基礎疾患の存在や薬物の服用に気がつくことが重要である。二次性高尿酸血症においても原発性とどうように尿酸産出過剰型、尿酸産出低下型、混合型に大別される。 尿酸産出過剰型二次性高尿酸血症 急性尿酸性腎症および腫瘍崩壊症候群は治癒を目指す緊急疾患として重要である。尿酸産出過剰型二次性高尿酸血症としてはレッシュ・ナイハン症候群、ホスホリボシルピロリン酸合成酵素症候群、先天性筋原性高尿酸症候群など遺伝性代謝性疾患のほか悪性腫瘍、甲状腺機能低下症、高プリン食、薬剤性が知られている。薬剤性の内訳は抗がん剤、ミゾリビン、テオフィリン、フルクトース、キシリトールなどが知られている。 尿酸排泄低下型二次性高尿酸血症 慢性腎疾患、多発性嚢胞腎、鉛中毒、鉛腎症、ダウン症候群、家族性若年性痛風腎症などの腎疾患、高乳酸血症、脱水など代謝障害、薬剤性が知られている。薬剤性の内訳は利尿薬、少量のサリチル酸、抗結核薬(ピラジナミド、エタンブトール)や免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムス)が知られている。 混合型二次性高尿酸血症 混合型二次性高尿酸血症の原因には1型糖尿病、肥満、妊娠高血圧症候群、飲酒、運動負荷、広範な外傷や熱傷、ニコチン酸またはニコチン酸アミドがあげられる。
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