二価リガンドとは? わかりやすく解説

二価リガンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 13:30 UTC 版)

リガンド」の記事における「二価リガンド」の解説

二価リガンド(bivalent ligands)は、不活性リンカー連結され2つ薬物分子(ファーマコフォアまたはリガンド)で構成されている。 二価リガンドには様々な種類があり、ファーマコフォア何を標的とするかによって分類されることが多い。 ホモ二価リガンド(homobivalent ligands)は、同じ受容体2つのタイプ標的としている。 ヘテロ二価リガンド(heterobivalent ligands)は、異な2種類受容体標的としている。 バイトピック・リガンド(bitopic ligands)は、同じ受容体上のオルトステリック結合部位アロステリック結合部位標的としている。 科学研究では、受容体二量体英語版)(receptor dimers)の研究やその性質調べるために、二価リガンドが使用されてきた。 このクラスリガンドは、オピオイド受容体系の研究中にPhilip S. Portogheseらによって開拓された。 また、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体については、Micheal Conn氏らによって二価リガンドが早くから報告されている。 これらの初期報告以来カンナビノイドセロトニンオキシトシン、メラノコルチン受容体系、およびGPCR-LIC系(ドーパミンD2受容体英語版)およびnACh受容体英語版))を含む様々なGタンパク質共役型受容体(GPCR)系に対して多くの二価リガンドが報告されている。 2価リガンド通常1価リガンドよりも大きくなる傾向があり、したがって薬物様」ではない(リピンスキーのルール・オブ・ファイブを参照)。 多くの人は、このことが臨床現場で適用可能性制限していると考えている。 このような考えにもかかわらず、前臨床動物試験成功したことを報告しているリガンド数多く存在する二価リガンド中には一価リガンド比較して多く利点(組織選択性結合親和性の向上、効力または有効性の向上など)を有するものがあることを考えると、二価リガンド臨床的に利点提供する可能性がある。

※この「二価リガンド」の解説は、「リガンド」の解説の一部です。
「二価リガンド」を含む「リガンド」の記事については、「リガンド」の概要を参照ください。

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