主語と目的語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 09:42 UTC 版)
動詞の主語は、それが指す名詞の人称と数に一致する接頭辞により示される。3人称では接頭辞が指す名詞のクラスにも一致する。 以下が人称代名詞の主語接頭辞。 1人称単数 n-, 複数 tu- 2人称単数 o-, 複数 mu- 3人称単数 a-, 複数 ba- 非人称代名詞の主語接頭辞には以下のものがある。 第I類単数 a-, 複数 ba-(上の3人称代名詞と同じ) 第II類単数 gu-, 複数 gi- 第III類単数 e-, 複数 zi- 第IV類単数 ki-, 複数 bi- 第V類単数 li-, 複数 ga- 第VI類単数 ka-, 複数 bu- 第VII類単数 lu-, 複数 zi- 第VIII類単数 gu-, 複数 ga- 第IX類単数 ku-, 複数 ga- 第X類単数 tu- 動詞が取る目的語は動詞に付加される接中辞によって示され、これは指示対象の名詞に人称と数が一致する。主語の接頭辞と同様、3人称の接中辞も指示対象のクラスに一致する。目的語人称接中辞は以下の通り。 1人称単数 -n-「私を」、複数 -tu-「私たちを」 2人称単数 -ku-「きみを」、複数 -ba-「きみたちを」 3人称単数 -mu-「彼/彼女を」、-ba-「彼らを」(第I類) 3人称の目的語接中辞は以下の通り。 第I類単数 -mu-, 複数 -ba-(上の3人称接頭辞と同じ) 第II類単数 -gu-, 複数 -gi- 第III類単数 -ta-, 複数 -zi- 第IV類単数 -ki-, 複数 -bi- 第V類単数 -li-, 複数 -ga- 第VI類単数 -ka-, 複数 -bu- 第VII類単数 -lu-, 複数 -zi- 第VIII類単数 -gu-, 複数 -ga- 第IX:類単数 -ku-, 複数 -ga- 第X類単数 -tu- 以上の目的語接中辞は対応する主語接頭辞に類似している。第I類と第III類単数を除きすべてで同じ形式である。また目的語接中辞と名詞の接頭辞にも対応関係がある。名詞接頭辞は m- で始まるが、第I類と第III類以外では目的語接中辞はこれが g- に置き換えられている。 直接目的語の接中辞は通常主語接頭辞の直後に挿入される。 nkiridde「私はそれを食べた」(n-「私(主語)」+ -ki-「それ(目的語)」+ -ridde「食べた(動詞)」) 間接目的語の接中辞は直接目的語の後に来る。 nkimuwadde「私は彼にそれをあげた」(n-「私(主語)」+ -ki-「それ(目的語)」+ -mu-「彼に(目的語)」 + -wadde「あげた(動詞)」)
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