主な解剖学的特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 02:58 UTC 版)
前上顎骨は小さく、三角形で4本の前上顎歯を基本形とする。しかしトルヴォサウルス(3本:ちなみにケラトサウリアの基本形は3本である)、アロサウルスやネオヴェナトル(5本)など幅がある。スピノサウルス科の前上顎骨の形態は例外的に特異で、前後に長く伸び、前上顎歯も7本生えている。 上顎骨は眼窩より後ろには伸長しない。それに伴い、上顎の歯は眼窩より後ろには生えない。 上顎骨には前眼窩窓よりも前に開口部{第二前眼窩窓(上顎骨窓:maxillary fenestra)}がある。ただし、トルヴォサウルス、スピノサウルス科、カルカロドントサウルス科などいくつかのグループでは欠くことも多い。 涙骨が外側を向き、それとともに側頭窓が外側に移動して、概して縦長に細く潰れる。ギガノトサウルスなど、カルカロドントサウルス類に関しては特にこの側頭窓の復元が問題となっている。 原始的なテタヌラでは、脊椎骨数は、頚椎:10、胴椎:13、仙椎:5、尾椎:40, 50かそれ以上、を基本形とする。 神経棘から前後に突き出した関節突起による、尾椎の連結の強化。 肩甲骨は薄く、細長い。また肩峰突起が顕著に発達する。 前肢における第IV指の欠失。また第II中手骨が第I中手骨の2倍の長さである、 坐骨の閉鎖孔突起が発達。ただし、鳥では二次的に消失。 大腿骨転子稜の縮小。 脛骨の近位にある腓骨顆が大きく下腿稜(脛骨稜)からずれている。 第I中足骨が幅広の三角形をしており、第II中足骨の遠位に生じる。
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