中華人民共和国の成立と国際的な扱いの変遷
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「中華民国の国旗」の記事における「中華人民共和国の成立と国際的な扱いの変遷」の解説
青天白日満地紅旗と青天白日は、1949年の中華人民共和国成立までは中国共産党が支配していた陝甘寧辺区や国民革命軍に編入された八路軍でも使用されていた。「中国の国旗」として世界的にも認知され、中華民国政府が台湾に退いた後も「中国を統治する唯一の合法(正統)国家は中華民国である」という主張が国際的に認知されている間は、国際連合などの国際的な公式の場で掲揚された。しかし中華人民共和国が1970年代に取り組んだ西側諸国との関係改善と、国連における「中国」代表権を中華民国から中華人民共和国に移す1971年の国連総会決議2758の採択などの結果、「中国を統治する唯一の合法(正統)国家」として中華民国を承認する国が激減し、青天白日満地紅旗も「中国の国旗」として国際的に認知されなくなっていった。そのために現在では、青天白日満地紅旗が台湾以外の公式な場で掲揚される機会が大変少なくなっている。 かつて英国領だった時代の香港では、自由・民主・自治の実現を願い、青天白日満地紅旗がはためく光景が見受けられた。1997年の香港返還により英国の植民地から中華人民共和国の特別行政区になってからは、香港でこの旗が公然と掲げられることはごくまれになった。 その後の中国共産党による強権的な一党独裁支配に対する体制運動においては、むしろ英国植民地時代の香港旗が掲げられる傾向にある。2019年-2020年香港民主化デモでは、台湾への支持と連帯を示す意図から、青天白日満地紅旗を掲げるデモ参加者が見受けられる。
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