中絶反対派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 04:47 UTC 版)
生まれる権利を守る全米委員会のロン・フィッツシモンズはこの映画が「私たちに何らかの態度をとることを迫る」作品だと述べている。全米家族計画連盟(PPFA)は1985年に「『沈黙の叫び』よりも声高に事実は語る」と題したパンフレットを製作した。これは映画が「欠陥だらけの代物であり、科学的、医学的、法的に正確性を欠き、ミスリーディングな主張や誇張も含まれる」と批判する内容であった。PPFAは「国際的にも有名で、尊敬されている医師達によるパネルディスカッション」と称される、この映画を批評し討論する会議を開催するとともに、胎児の痛み、意図的な行動、有名無実な「叫び」への反証を行った。同時にPPFAは、女性、医師、その他の専門家が『沈黙の叫び』においてなされた主張に対して応答するという映画を自主的に製作し、妊娠した女性が子供っぽく、リプロダクティヴ・ライツを持つにはふさわしくない存在として描かれていたことについても批判を加えた。作家でジャーナリストのケイティー・ロイフェは映像が「まったく信用ならないプロパガンダ」であり「あからさまに事実がねじ曲げられているという意味で、本質的にホラー映画」なのだとしている。政治学者で中絶反対派のロザリンド・ペチェスキーは「視覚的な歪曲と、言葉による詐欺」であり、「医学的な証拠…というよりも、文芸作品の領域」に属するものだと表現している。
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