中統制型乗用車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 17:18 UTC 版)
「統制型乗用車 (ドイツ国防軍)」の記事における「中統制型乗用車」の解説
中型のクラスである中統制型乗用車 (Mittelschwerer Einheits-PKW、Mittelschwerer geländegängiger PKW)は2,700kgの車体重量と600kgの積載容量を持ち、アウトウニオンの傘下となっていたホルヒ製のホルヒ 901、およびほぼ同じ構造・仕様のヴァンダラー製 ヴァンダラー 901が計12,000両生産された。オペル ブランデンブルク工場は1940年以降にホルヒ 901のライセンス生産)を行った。 中統制型乗用車はドイツ国防軍において中型兵員輸送車 (Kfz.11、Kfz.12、6人乗りのKfz.21)、通信部隊向け車両 (Kfz.15、Kfz.17、Kfz.17/1)、砲兵観測部隊向け車両 (Kfz.16、Kfz.16/1)などとして運用された。1940年のタイプ40シャーシ採用後は車体中央に装備された予備タイヤが無くなり兵員搭乗スペースが広くなるなど改良されたが、それでも軍の8割の部隊がこの車両を戦時任務に適さず使用したくないと回答していた。 中統制型乗用車(および重統制型乗用車)の代替車種としては、前述のシェル計画に基づき開発されたメルセデス・ベンツ 1500や シュタイヤー 1500といった車種が大戦後半に広く運用された。 ホルヒ 901。1940年以前の初期型で、車体中央に予備タイヤを持つ。 レストアされたホルヒ 901 初期型。 ホルヒ 901 Typ 40。 予備タイヤが廃止されている。 レストアされたホルヒ 901 Typ 40。
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