両チームの2010年
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「2010年のワールドシリーズ」の記事における「両チームの2010年」の解説
10月22日にまずアメリカンリーグでレンジャーズ(西地区)が、そして23日にはナショナルリーグでジャイアンツ(西地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。 レンジャーズは4月終了時点では11勝12敗と負け越し、地区最下位に沈んでいた。しかし5月に勝率5割を超えると、6月には11連勝を記録するなど21勝6敗を記録し、同月8日に地区首位に浮上してからはその座を譲らぬまま前半戦を終えた。7月上旬にはジャイアンツから捕手ベンジー・モリーナを、シアトル・マリナーズから先発左腕クリフ・リーを、それぞれトレードで獲得する補強も行った。後半戦に入っても、地区2位とのゲーム差は常に5.0以上を維持したままシーズンを進めていき、9月25日に11年ぶりの地区優勝を決めた。チームは総得点も総失点もリーグ4位に入り、ジョシュ・ハミルトンを中心とする強力打線は打率.276がリーグ最高、投手陣も防御率が球団史上20年ぶりの3点台に入る奮闘を見せた。地区シリーズではタンパベイ・レイズを3勝2敗で、リーグ優勝決定戦ではニューヨーク・ヤンキースを4勝2敗で、それぞれ破った。 ジャイアンツは開幕から1か月ほど地区首位の座を維持していたが、5月7日に2位に下がって以降は調子を落とし、前半戦終了時点では4位だった。6月26日からは7連敗を喫し、正捕手モリーナをレンジャーズに放出した。ただ、それにともなって抜擢した新人のバスター・ポージーが打線の中軸に定着し、シーズン途中で獲得したパット・バレルやコディ・ロスらの活躍もあって、9月に10の勝ち越しを記録して地区首位に立った。10月3日のシーズン最終戦で2位サンディエゴ・パドレスとの直接対決に勝ち、7年ぶりに地区優勝を果たした。打線はチーム総得点がリーグ9位ながら本塁打は6位の162本を放ち、ティム・リンスカムやブライアン・ウィルソンを擁する投手陣は防御率が3.36でリーグ最高だった。地区シリーズではアトランタ・ブレーブスを3勝1敗で、リーグ優勝決定戦ではフィラデルフィア・フィリーズを4勝2敗で、それぞれ下した。
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