世界各地の丸木舟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 09:23 UTC 版)
アジア 西アジア~中央アジア~東アジアの丸木舟。 中国で出土した8000年前の丸木舟 南太平洋地域 この海域では、歴史的には、丸木舟が多く用いられた。また船底に刳り抜き材を用い、舷側や船首、船尾に別の材を付加して結び合わせるものも多い。現在ではアウトリガーカヌーが広汎に使用されている。現在では板材を使用したものやFRP艇が多い。アウトリガーカヌーの起原はよくわかっていないが、東南アジア島嶼部からオーストロネシア人の拡散とともに広がっていったことは確実とみられる。丸木舟から発展したという説と、中国で発達したいかだから発展したという説があるが、史料に乏しく定説には至っていない。 ソロモン諸島のレンネル島の丸木舟 ヨーロッパ北部 オランダで発見された、「現在知られている中で、世界で最古の丸木舟(カヌー)」などと言われているen:Pesse canoe。炭素年代測定法により、紀元前8040年~紀元前7510年ころのものと推定されている。(同国のA28自動車道を建設中の1955年に発見された。) イギリススコットランドでは150例ほどの先史時代の丸木舟の発見例がある。 イングランド南西部ドーセットのプールの町にあるプール港で、1964年の浚渫作業時オーク材の単材刳舟が発見された。放射性炭素年代測定の結果今から2,200年前のものと判明し、現在プールの町の博物館に展示されている。 中東~地中海沿岸、ヨーロッパ南部 スラブ民族の10世紀ころの丸木舟 ウクライナの丸木舟。(19世紀末) アフリカ アフリカ、マラウイ湖で現在も使われている丸木舟 南北アメリカ いわゆるインディアンのカヌーは丸木舟がほとんどであった。 インディアンの丸木舟(1590年)
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