ワールドゴルフランキングとは? わかりやすく解説

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ワールドゴルフランキング

(世界ゴルフランキング から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 17:56 UTC 版)

オフィシャルワールドゴルフランキング世界ゴルフランキング: Official World Golf Ranking)は、1985年から制度化されている、世界のゴルフランキングのことである。

ポイント対象ツアー

PGAツアー国際連盟に加盟されている5つの主要ツアーは

また下記のツアーもポイントの対象となる

  • ウェブドットコムツアー, PGAツアーの公式下部大会
  • チャレンジツアー, ヨーロピアンツアーの公式下部大会
  • PGAツアー・カナダ英語版, 2009年まではカナディアンプロフェッショナルゴルフツアーの名称であった。
  • ワンアジアツアー, 2009年に加盟
  • 韓国プロゴルフツアー英語版, 2011年に加盟
  • PGAツアー・ラティーノアメリカ英語版(NECシリーズ), 2012年に加盟
  • アジアンデベロップメントツアー英語版, アジアンツアーの公式下部大会[1]
  • PGAツアー・チャイナ英語版, 2014年に加盟[2]
  • アルプスツアー, 2015年7月に加盟[3]
  • ノルディックゴルフリーグ, 2015年7月に加盟[3]
  • PGAユーロプロツアー, 2015年7月に加盟[3]
  • プロゴルフツアー, 2015年7月に加盟[3]
  • MENAゴルフツアー, 2016年4月に加盟[4]

概説

最初に世界ランキング1位になった選手は、ベルンハルト・ランガー(当時西ドイツ)であった。最初は各地の賞金ランキングの“お飾り”のような位置づけで、ほとんど効力を持っていなかった。しかし、1999年からメジャー選手権世界ゴルフ選手権などの出場資格を決定するに際して、「世界ゴルフランキング50位以内」が加えられるようになった。これ以後、ゴルフ世界ランキングは大きな位置づけを持つようになる。

ゴルフの世界ランキングは、過去「2年間」にトーナメントで獲得したポイントを、出場試合数(ただし、40試合以下の場合は「40」、56試合以上の場合は「56」)で割り算する平均点方式を取っている。メジャー大会のポイントはもちろん大きい(優勝で100pt)が、各トーナメントの大会規模だけでなく、地域ツアーによっても獲得できるポイントが大きく異なる。基本的にはアメリカPGAツアー → 欧州ツアー → 日本ツアーなどの順に、獲得ポイントが少なくなっていく。LIVゴルフ参戦組を排除しないゴルフ大会もあるため、その点数は厳密に反映させてランキング付けを行っている。

ツアー 平均ポイント 旗艦大会 最高ポイント
PGAツアー 24 ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ 80
ヨーロピアンツアー 24 BMW PGA選手権 64
日本ゴルフツアー機構 16 日本オープンゴルフ選手権競技 32
オーストラレーシアPGAツアー 16 (6) オーストラリアン・オープン 32
サンシャインツアー 14 (6/4) アルフレッド・ダンヒル選手権 32
アジアンツアー 14 インドネシアン・マスターズ 20
ウェブドットコムツアー 14 ウェブドットコムツアー選手権 20
チャレンジツアー 12 チャレンジツアー・グランドファイナル 16
PGAツアー・カナダ 6 n/a n/a
ワンアジアツアー 6 n/a n/a
PGAツアー・ラティーノアメリカ 6 n/a n/a
韓国プロゴルフツアー 6 n/a n/a
アジアンデベロップメントツアー 6 n/a n/a
PGAツアー・チャイナ 6 n/a n/a
アルプスツアー 4/6 n/a n/a
ノルディックゴルフリーグ 4/6 n/a n/a
PGAユーロプロツアー 4/6 n/a n/a
プロゴルフツアー 4/6 n/a n/a

ランキングの記録

かつて世界ランキング1位を保持した生涯最長記録は、グレッグ・ノーマンオーストラリア)の「331週」であった。これをタイガー・ウッズアメリカ合衆国)が塗り替えた。(2024年現在で通算683週)。

連続世界1位保持の最長記録は、タイガー・ウッズの「281週」(2005年6月12日~2010年10月30日)である。タイガー・ウッズが初めて世界ランキング1位になったのは、1997年6月16日(当年の全米オープンの大会終了後)であった。ウッズとノーマンの両選手が抜きん出ているが、その下にスコッティ・シェフラーアメリカ合衆国)の「151週」、ダスティン・ジョンソンアメリカ合衆国)の「135週」、ローリー・マキロイ北アイルランド)の「122週」と続く。

日本人選手では松山英樹(2017年)の2位が過去最高位であり、その他には中嶋常幸が4位(1987年)、尾崎将司が5位(1996年)、青木功が8位(1987年)と計4人がトップ10入りしている[5]

歴代世界ランキング1位

選手 国・地域 到達日 合計
週数
1. ベルンハルト・ランガー 西ドイツ 1986年4月6日 3
2. セベ・バレステロス スペイン 1986年4月27日 61
3. グレッグ・ノーマン オーストラリア 1986年9月14日 331
4. ニック・ファルド イングランド 1990年9月2日 97
5. イアン・ウーズナム ウェールズ 1991年4月7日 50
6. フレッド・カプルス アメリカ合衆国 1992年3月22日 16
7. ニック・プライス ジンバブエ 1994年8月14日 44
8. トム・レーマン アメリカ合衆国 1997年4月20日 1
9. タイガー・ウッズ アメリカ合衆国 1997年6月15日 683
10. アーニー・エルス 南アフリカ共和国 1997年6月22日 9
11. デビッド・デュバル アメリカ合衆国 1999年3月28日 15
12. ビジェイ・シン フィジー 2004年9月5日 32
13. リー・ウエストウッド イングランド 2010年10月31日 22
14. マルティン・カイマー ドイツ 2011年2月27日 8
15. ルーク・ドナルド イングランド 2011年5月29日 56
16. ローリー・マキロイ 北アイルランド 2012年3月4日 122
17. アダム・スコット オーストラリア 2014年05月18日 11
18. ジョーダン・スピース アメリカ合衆国 2015年8月16日 26
19. ジェイソン・デイ オーストラリア 2015年9月20日 51
20. ダスティン・ジョンソン アメリカ合衆国 2017年2月19日 135
21. ジャスティン・トーマス アメリカ合衆国 2018年5月13日 5
22. ジャスティン・ローズ イングランド 2018年9月10日 13
23. ブルックス・ケプカ アメリカ合衆国 2018年10月21日 47
24. ジョン・ラーム スペイン 2020年7月19日 52
25. スコッティ・シェフラー アメリカ合衆国 2022年3月27日 151

   最長記録, 太字:現在の1位
2025年8月4日付(累計2,041週)

女子ゴルフ世界ランキング

2006年シーズンから、女子ゴルフにも世界ランキングが導入された。現在は時計会社のスポンサーつきの名称で「ロレックス女子ゴルフ世界ランキング」(Rolex Women's World Golf Rankings、略称:ロレックスランキング(Rolex Rankings))と呼ばれている。2006年2月20日に第1回の女子ゴルフランキングが発表されたが、半年後の8月8日付でシステムに一部変更が加えられ、出場試合数の少ない選手でも「35」で割り算する平均点方式になった。女子も過去2年間に獲得したポイントが対象となる。2010年6月21日付けでのランキングで、宮里藍選手が日本人初の世界ランク1位となった[6]

歴代世界ランキング1位(女子)

選手 国・地域 到達日 合計
週数
1. アニカ・ソレンスタム  スウェーデン 2006年2月21日 60
2. ロレーナ・オチョア メキシコ 2007年4月23日 158
3. 申智愛 韓国 2010年5月3日 25
4. 宮里藍 日本 2010年6月21日 11
5. クリスティ・カー アメリカ合衆国 2010年6月28日 5
6. ヤニ・ツェン 中華民国 2011年2月14日 109
7. ステイシー・ルイス アメリカ合衆国 2013年3月18日 25
8. 朴仁妃 韓国 2013年4月15日 106
9. リディア・コ ニュージーランド 2015年2月2日 125
10. アリヤ・ジュタヌガーン タイ 2017年6月12日 23
11. ユ・ソヨン 韓国 2017年6月26日 19
12. パク・ソンヒョン 韓国 2017年11月6日 20
13. 馮珊珊 中国 2017年11月13日 23
14. コ・ジンヨン 韓国 2019年4月8日 163
15. ネリー・コルダ アメリカ合衆国 2021年6月28日 108
16. アタヤ・ティティクル タイ 2022年10月31日 3
17. リリア・ヴ アメリカ合衆国 2023年8月14日 28
18. 殷若寧 中国 2023年9月11日 4

   最長記録, 太字:現在の1位
2025年8月4日付(累計1,015週)

外部リンク

脚注

  1. ^ Ranking Points Incentive For Asian Development Tour Hopefuls” (2013年1月29日). 2013年2月4日閲覧。
  2. ^ OWGR – Press Release” (2013年11月20日). 2013年11月20日閲覧。
  3. ^ a b c d OWGR Board Announce Inclusion of New Tours”. OWGR (2015年7月15日). 2015年7月18日閲覧。
  4. ^ OWGR Board Announcement”. OWGR (2016年4月15日). 2016年6月21日閲覧。
  5. ^ “松山、世界トップ10“AON”に続く日本人4人目の快挙!中嶋「英樹はすごい」”. GOLF報知. (2016年10月25日). http://golf.hochi.co.jp/archives/22806 
  6. ^ Ai Miyazato new No. 1 in Rolex Rankings



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