ジャスティン・ローズとは? わかりやすく解説

ジャスティン・ローズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 07:06 UTC 版)

ジャスティン・ローズ
Justin Rose
基本情報
生誕 (1980-07-30) 1980年7月30日(44歳)
身長 6 ft 2 in (1.88 m)[1]
体重 12.9 st (181 lb; 82 kg)[1]
国籍 イングランド
出身地 南アフリカ共和国ヨハネスブルグ
成績
優勝回数 米国11・欧州11・国際4・メジャー1
世界ランク最高位 1位
賞金ランク最高位 1位(欧州・2007年)
2015年4月26日現在
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オリンピック
男子 ゴルフ
2016 ゴルフ

ジャスティン・ローズJustin Rose, 1980年7月30日 - )は、イギリスプロゴルファー南アフリカヨハネスブルグ生まれ。世界ランキング自己最高位は1位(2018年9月)。ローズのゴルフの経歴は同年代のライバル選手たちほど順風満帆でない時期もあったが、その中でローズは着実な成長を続けてきた選手でもあった。

プロフィール

ローズは生後11ヶ月からゴルフを始め、5歳の時に南アフリカからイギリスの首都ロンドンへ引っ越した。ローズはまだアマチュア選手だった時、1998年ジ・オープン(ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ、パー70)でいきなり4位入賞を果たし、ここで一躍世界の注目を集めた。イーブンパー(E, 280ストローク)で並んだマーク・オメーラとブライアン・ワッツがプレーオフを戦い(オメーラが優勝)、1打差の単独3位にタイガー・ウッズがつけ、ローズは 2 オーバーバー(+2, 282ストローク)で4位に入った。大会終了の翌日、ローズは18歳を迎える直前にプロ転向を宣言したが、その後のローズのキャリアは決して順調ではなかった。

1998年7月23日-26日の「TNTオランダ・オープン」のプロ・デビュー戦から、1999年5月の「ドイツ銀行SAPオープン」まで、ローズは「17大会」連続で予選落ちし、ようやく1999年6月の「コンパック・ヨーロピアン・オープン」でプロ初の予選通過を果たす。ようやく2001年度のヨーロッパツアーで賞金ランキング33位に入り、2002年1月17日-20日の「ダンヒル選手権」でプロ初優勝を達成した。この年に来日し、国際招待ゴルフ・中日クラウンズで優勝する。5月30日-6月2日の「ブリティッシュ・マスターズ」で欧州ツアー年間2勝を挙げ、世界ゴルフ選手権第2戦のNEC招待選手権(当時の名称)でも5位に入り、欧州ツアーの賞金ランキング9位をマークするなど、2002年はローズのゴルフ経歴でも好成績の多い年であった。その一方で、ローズにゴルフを教えた父親を2002年9月に亡くしている。

2003年はヨーロッパツアーとアメリカPGAツアーを掛け持ち転戦し、全米オープンで5位に入賞する。2004年から、ローズは主戦場をアメリカツアーに移した。ここから再度の低迷期が訪れたが、2006年9月に「テキサス・オープン」で自己最高の2位に入る。2007年に入ると、ローズの世界ランキングは再び50位以内に戻り、2月のアクセンチュア・マッチプレー選手権で初めてのベスト8に進出した。初めての準々決勝では、ローズはトレバー・イメルマン南アフリカ)に 5 アンド 4 で完敗している。4月のマスターズ・トーナメントは、ローズにとって3年ぶり3度目の出場であった。この大会でローズは 4 オーバーバー(+4, 292ストローク)で初めての5位入賞を果たす。8月のブリヂストン招待選手権で2位に入ると、当年度の年間賞金ランキング30位以内しか出場資格を得られないツアー年間最終戦「PGAツアー選手権」にも出場資格を得た。この年、ローズはヨーロッパツアーの賞金王に輝いた。

2008年のPGAツアー成績は6月の「メモリアル・トーナメント」で2位に入賞。同年のライダーカップで、ローズは初めてヨーロッパ代表選手に選ばれた。

2010年PGAツアー、6月の「メモリアル・トーナメント」で念願のツアー初優勝を飾った。

2013年、「全米オープン」でメジャー初優勝を飾った。

2016年には112年ぶりに復活したリオデジャネイロオリンピックで、初日に同競技史上初となるホールインワンを達成すると共に金メダルを獲得した。

2017-18シーズンではPGAツアーのHSBCチャンピオンズ、フォートワース招待で優勝するなど、プレーオフでも上位に食い込み、ツアー選手権の結果でフェデックスカップ総合優勝を果たした。

オーストラリアのプロゴルファーのアダム・スコットと親交深い。

アマチュア優勝 (7)

  • 1995 English Boys Stroke Play Championship Under 16, マクレガートロフィー英語版, English Boys Stroke Play Championship, Under 18, Carris Trophy
  • 1997 セントアンドリュース・リンクス・トロフィー英語版
  • 1998 Peter McEvoy Trophy

プロ優勝 (23)

PGAツアー (11)

大会グレード
メジャー選手権 (1)
世界ゴルフ選手権 (2)
フェデックス・カップ・プレーオフ (1)
ツアー (7)
No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2010年6月6日 メモリアル・トーナメント -18 (65-69-70-66=270) 3打差 リッキー・ファウラー
2. 2010年7月4日 AT&Tナショナル -10 (69-64-67-70=270) 1打差 ライアン・ムーア英語版
3. 2011年9月18日 BMW選手権 -13 (63-68-69-71=271) 2打差 ジョン・センデン英語版
4. 2012年3月11日 キャデラック選手権 -16 (69-64-69-70=272) 1打差 バッバ・ワトソン
5. 2013年6月16日 全米オープン +1 (71-69-71-70=281) 2打差 ジェイソン・デイ
フィル・ミケルソン
6. 2014年6月29日 AT&Tナショナル (2) -4 (74-65-71-70=280) プレーオフ ショーン・ステファニー英語版
7. 2015年4月26日 チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ -22 (69-66-65-66=266) 1打差 キャメロン・トリンゲール
8. 2017年10月29日 HSBCチャンピオンズ -14 (67-68-72-67=274) 2打差 ダスティン・ジョンソン
ブルックス・ケプカ
ヘンリク・ステンソン
9. 2018年5月27日 フォートワース・インビテーショナル -20 (66-64-66-64=260) 3打差 ブルックス・ケプカ
10. 2019年1月27日 ファーマーズ・インシュアランス・オープン -21 (63-66-69-69=267) 2打差 アダム・スコット
11. 2023年2月6日 AT&Tペブルビーチプロアマ -18 (69-69-65-66=269) 3打差 ブレンドン・トッド
ブランドン・ウー

ヨーロピアンツアー (11)

大会グレード
メジャー選手権 (1)
世界ゴルフ選手権 (2)
ツアー (6)
No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2002年1月20日 ダンヒル選手権英語版 1 -20 (71-66-66-65=268) 2打差 マーク・フォスター英語版
レティーフ・グーセン
マーティン・マリッツ
2. 2002年6月2日 Victor Chandler British Masters -19 (70-69-65-65=269) 1打差 イアン・ポールター
3. 2006年11月26日 オーストラリアン・マスターズ 2 -12 (69-66-68-73=276) 2打差 グレッグ・チャーマーズ
リチャード・グリーン英語版
4. 2007年11月4日 ボルボ・マスターズ英語版 -1 (70-68-71-74=283) プレーオフ サイモン・ダイソン英語版
ソレン・キェルセン
5. 2012年3月11日 キャデラック選手権 -16 (69-64-69-70=272) 1打差 バッバ・ワトソン
6. 2013年6月16日 全米オープン +1 (71-69-71-70=281) 2打差 ジェイソン・デイ
フィル・ミケルソン
7. 2014年7月13日 スコティッシュ・オープン -16 (69-68-66-65=268) 2打差 クリストファー・ブロバーグ
8. 2015年10月25日 UBS香港オープン 3 -17 (65-66-64-68=263) 1打差 ルーカス・ビエルゴー
9. 2017年10月29日 HSBCチャンピオンズ -14 (67-68-72-67=274) 2打差 ダスティン・ジョンソン
ブルックス・ケプカ
ヘンリク・ステンソン
10. 2017年11月5日 ターキッシュ エアラインズ・オープン -18 (69-68-64-65=266) 1打差 ニコラス・コルサーツ
ディラン・フリッテル
12. 2018年11月4日 ターキッシュ エアラインズ・オープン (2) -17 (65-65-69-68=267) プレーオフ 李昊桐

1 南アツアー共催
2 豪PGAツアー共催
3 アジアンツアー共催

豪PGAツアー (1)

No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2006年11月26日 オーストラリアン・マスターズ1 -12 (69-66-68-73=276) 2打差 グレッグ・チャーマーズ
リチャード・グリーン英語版

1 欧州ツアー共催

日本ツアー (1)

No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2002年5月2日 中日クラウンズ -14 (64-70-63-69=266) 5打差 プラヤド・マークセン

サンシャインツアー (2)

No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2002年1月20日 ダンヒル選手権英語版 -20 (71-66-66-65=268) 2打差 マーク・フォスター英語版
レティーフ・グーセン
マーティン・マリッツ
2. 2002年2月9日 Nashua Masters -15 (64-68-65-68=265) 1打差 ティッチ・ムーア英語版

1 欧州ツアー共催

アジアンツアー (1)

No. 年月日 大会 優勝スコア 打差 2位 (タイ)
1. 2017年12月17日 インドネシア・マスターズ -29 (62-69-66-62=259) 8打差 パチャラ・コンワットマイ

その他優勝 (4)

チーム代表歴

アマチュア

プロ

脚注

  1. ^ a b Justin Rose – European Tour profile”. PGA European Tour. 2015年5月4日閲覧。

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