世界の禅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 22:44 UTC 版)
禅者でもある仏教学者の鈴木大拙によって20世紀に日本からアメリカ、ヨーロッパへと禅が紹介された。更にはサンフランシスコ禅センターを開創した鈴木俊隆によるZen Mind, Beginner's Mind や、弟子丸泰仙によってヨーロッパでの布教により、日本語の発音による Zen が世界的に広まり、臨済宗、曹洞宗共にアメリカやヨーロッパに寺院を構えている。カトリックでも習慣で元々瞑想が存在していたため、一部で取り入れられている。 全世界に禅の重要性を説いたインドのOshoは、仏陀からインドの諸宗教家たち、老子や荘子、達磨から臨済らの禅者、いわゆる宗教家とされる人々のテキストを題材に上げて多くの人々を魅了してきたが、晩年は禅に関する講話を集中的に行った。Oshoは、「禅こそは<存在>に対する正しい姿勢であり、究極の真理だ。なにも信じることがなく、追従者になったり信奉者になったりすることなく、ただ自分自身の内側に入り、そして<全体>という途方もない無の中に入っていく。その無というのは、あなたがかつてやって来た源であり、また再び入っていくところだ」、と言う。唯一必要なのは自己からの自由だ、それこそが禅の本質だ、と説く。
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