世界で最初の高速道路についての議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 22:35 UTC 版)
「アウトストラーダ・デイ・ラーギ」の記事における「世界で最初の高速道路についての議論」の解説
アウトストラーダ・デイ・ラーギは、イタリアの文献ではしばしば世界で最初の高速道路と引用されている。しかし実際には、設計的には以下の高速道路が先行して開通していた。 ニューヨーク州のロングアイランドモーターパークウェイは、1906年に計画され1908年から1911年の間に開通した。 ベルリン郊外のAVUS(アヴス)は、1909年に計画され1921年に完成した。これはレース用のクローズドトラックとして設計されたものであり、それ以外の時間に有料道路として一般供用されていた。 ニューヨーク州のブロンクスリバーパークウェイは、1906年に計画されて1922年から1925年の間に開通した。 ただし以下の点を考慮すべきである。米国のパークウェイは、少なくとも当初は、運転および景観の娯楽目的のための道路として考えられていた。また、ロング アイランド パークウェイと AVUS は、カー レースと私的な交通の両方で道路を使用するために建設されたものである。それに対して、アウトストラーダ・デイ・ラーギは、設計者であるピエロ・プリチェッリによれば、なるべく短時間に複数の地点間を移動することを目的に設計されており、これは現代の高速道路の考え方に通じているものである。技術的には違っていても、少なくとも概念としては世界初であると、1926年にミラノで開催された第5回世界道路会議で認定されたのである。
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