不明だった出所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 06:59 UTC 版)
「ジョージ・マロリー」の記事における「不明だった出所」の解説
マロリーが本当にBecause it's there.と発したのかは、1985年時点ではその原典が不明であり、イギリスや米国でも分からなかった。デイビッド・ロバートソン(1915.7.30-2004.7.19、David Allan jr Robertson、マロリーの次女 Beridge Ruth Leigh Mallory(1917-1953) と1940年に結婚している。)によるマロリーの伝記の訳本に解説文を寄せた吉沢一郎(1903-1998、登山家・山岳研究者)は、「マロリーが本当にこの言葉を口にしたのかどうかは定かでない。ロバートソンもそのことは明記していない。」としている。 ジャーナリストの島田巽(1905-1994)も1981年の著書、「遙かなりエヴェレスト-マロリー追想」において「例のマロリーの言葉だと一般に思い込まれている「そこに山があるから」という答えも、「なぜ山に登るのか」と繰り返し問われたマロリーの即妙の答えであったろうと、よく言われる。そればかりでなく、この言葉にいろいろと味付けをしてもっともらしく説明する向きも少なくない。しかし本当にマロリーはこの言葉を口にしたのかどうか。パイ(en:David Randall Pye 1886-1960)の著書もロバートソンの著書も、この点について明記してはいない。ロバートソンは、それに近いような表現を、マロリーの講演原稿のなかに探しもとめているが、Because it is there という端的な言葉は見あたらない。」と記している。
※この「不明だった出所」の解説は、「ジョージ・マロリー」の解説の一部です。
「不明だった出所」を含む「ジョージ・マロリー」の記事については、「ジョージ・マロリー」の概要を参照ください。
- 不明だった出所のページへのリンク