三浦峠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:39 UTC 版)
三浦峠登り口の三浦口へは杉清から神納川沿いに下流に向かい、五百瀬の小学校近くの橋で川を渡る。三浦口集落の棚田の間を抜けると九十九折の坂がはじまる。三浦峠北側には2点の自然石道標が知られており、それぞれ川から25丁および30丁のところにある。30丁石の傍らには、船形光背の石造半肉彫り地蔵道標もある。 三浦峠(みうらとうげ)は標高1070メートル。林道に横切られており、眺望は開けない。無人雨量観測所の建屋がある。茶屋跡ないし旅籠跡と見られる平坦地があるが定かではない。 三浦峠からは植林地の中を下り、『清良記』にも登場する古矢倉の跡を通り過ぎる。18世紀中頃に作られたと見られる新道 と古道の分岐点を左にとって古道を進むと、観音堂の傍を過ぎ、十津川の支流・西川のほとりの西中大谷に降り立つ。ここからの古道は国道425号に飲み込まれたと見え、大津越え近辺の区間などのわずかな部分を除けば古道の道筋は不明確である。 三浦口の棚田 三十町石 三十町地蔵道標
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