七つの指輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 15:31 UTC 版)
ドワーフたちはサウロンから与えられた七つの指輪(Seven Rings)を、富を築くことにのみ用いた。伝説的なドワーフ王たちの七大財宝はこの指輪によるものだという。彼らは指輪の影響で寿命が延び縮みするようなことはなかったが、やがて破滅的行動も辞さないほどの激しい金銀宝石への渇望を掻き立てられ、結果的に竜に襲われたりバルログを目覚めさせたりするなどして、自らの破滅を招いた。しかし冥王の魔力をもってしてもこの頑強な種族を隷属させたり、影の存在に変えることはできなかった。そのためサウロンは怒り、長い時間をかけて七つのうち三つを奪い返した。残りの四つは竜の火によって消滅した。 ドワーフたちの信じるところによれば、ドゥリン3世の指輪はサウロンではなくエルフたちから直接与えられたものだった。しかしこれが真実だとしても、鍛造時にサウロンが手を貸していることには変わりなかった。この指輪は代々秘蔵され、持ち主以外には正確なありかが不明だったため、奪還の希望を抱くドワーフもいた。実際には、最後の所持者スライン2世が無謀にも(おそらく指輪の悪影響で)はなれ山(エレボール(英語版))への探索に向かった際、闇の森に引き込まれてドル・グルドゥアに捕われたため、『指輪物語』開始時点ですでにサウロンの手に渡っていたのだった。 「ドワーフとオークの戦争」も参照
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