一門の現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 03:07 UTC 版)
独立奨励によって一門の勢力は拡大したものの、他の一門と較べて結束力は弱い一門であった。2010年には、貴乃花が協会改革のために一門の反対を押し切って理事選に出馬し、貴乃花部屋(二子山部屋の後継)以下4部屋が破門され離脱した。この危機的状況において、一門の宗家を再興させた二子山部屋出身の12代二所ノ関を中心に、二所ノ関一門連合稽古を実施し、一門の活力を取り戻そうと試みている。2018年5月現在、二所ノ関一門は東京だけでなく地方場所でも一門の連合稽古を実施している唯一の一門である。2021年12月には元横綱の稀勢の里が13代二所ノ関を襲名し、一門の新しい総帥に就任した。 二所ノ関一門からの選出理事は従来は3人であったが、貴乃花とその支持者が一門を離脱した2010年理事選挙からは2人に減った。しかし、2018年9月に解散した旧貴乃花一門の理事だった12代阿武松(元関脇・益荒雄)が加入したため再び選出理事が3人になった。2020年理事候補選挙では8代尾車(元大関・琴風)、14代芝田山(元横綱・大乃国)、15代花籠(元関脇・太寿山)の3人が選出され、副理事には2020年から9代高田川(元関脇・安芸乃島)が選出されている。 2017年1月12日、朝日山親方が二所ノ関一門会で伊勢ヶ濱一門への移籍を表明して了承され、朝日山部屋は二所ノ関一門から伊勢ヶ濱一門へと移った。 2018年9月、旧貴乃花一門の解散に伴い、一度は二所ノ関一門より破門していた大嶽部屋と阿武松部屋、出羽海一門から旧貴乃花一門へ加入していた千賀ノ浦部屋(2020年11月に常盤山部屋と改称)、さらに時津風一門から脱退後無所属で旧貴乃花一門と近い関係だった錣山部屋と湊部屋の加入を承認、11月には相撲協会からも正式に承認された。
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