一般的な乗用車における特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:17 UTC 版)
「ミッドシップ」の記事における「一般的な乗用車における特徴」の解説
運転席と後輪の間にエンジンがあるリアミッドシップは、基本的に後席を設けられず2人乗りに限定され、車室や荷室のスペースを広く取れない。また、整備のための開口部を広く取れないため、整備性が悪く作業工程も多くなりがちである。まれに横3人乗りや非常に狭い後席付き(2+2)の例もあるものの、いずれにせよ一般的な乗用車に採用するには実用性において著しく不利な方式である。操縦性の面でも、前述のアンダー・オーバー特性やヨーイングとピッチングのモーメントが小さいことによる反応の早さは、レーシングドライバーにとってはポテンシャルの高い車であっても一般運転者には扱いが難しい。 以上のような特性から、一般的な乗用車におけるリアミッドシップの採用例はスーパーカーやスポーツカーなど、実用性よりも性能を重視したモデルが大半である。ただし、床下にエンジンを置くアンダーフロア方式のミッドシップでは初代トヨタ・エスティマやホンダ・アクティのように、居住・積載空間の広さを売りにしたモデルも少数存在する。もっとも、フロントエンジンでも同様の特性は得られるため、部品やプラットフォームの流用がしやすいフロントエンジンに駆逐されいずれも生産を終了している。
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