一般的なおしぼり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 01:57 UTC 版)
おしぼりは飲食店などで手を拭いたり疲れを癒すために客に提供されるほか、日常生活でも広く使用されている。 おしぼりの一般的な素材はパイル地の綿タオルおしぼりと不織布の紙おしぼりである。 綿タオルおしぼり タオル地の布片を水に浸して絞り、適度に湿ったものとすることで、食事前や食事中などに食卓において手を拭くのに便利なように供したものである。布片は巻くか畳むなどして細長く成形され、ビニールに密封されるかまたは「おしぼり受け」に乗せて出されることが多い。なお、おしぼりを載せたり筒状等の携帯用容器一般を「おしぼり入れ」という。 紙おしぼり 使い捨てとして利用されることが多く、その消費量は年間で29億枚にのぼる。紙製の場合にはアルコールや安定化二酸化塩素等を含有する液体を用いることもある。布片を用いる場合と比べて、畳んであるいは丸めて収納するとごく薄いパッケージに入れることができるために、弁当などの市販の食品に予め添付して喫食前の手の清拭に用いるよう供されることがある。 環境への意識の高まりから、持ち歩くことができる「マイおしぼり」なども販売されている。 また、更なる環境貢献を実践していくための人材育成の一環として「おしぼりエコマイスター制度」を創設し、おしぼり業界における環境対応について考える活動も行われている。 紙製おしぼり 洗面所に設置された紙製おしぼり 接客サービスを提供するバーやクラブなどでは、ホステスやホストが客におしぼりを開いて手渡すのが一般的である。また、最近では接客サービスの向上により、居酒屋でもおしぼりを開いて渡す店が多くなっている。客は手や顔などを拭き、おしぼりはそのままテーブルの「おしぼり受け」に乗せておき、手やテーブルが汚れた時に再び使う。汚れたおしぼりは適宜交換される。また客がトイレから出てくる際には未使用のおしぼりが手渡される。トイレ後に使用したおしぼりは、テーブルに置かずに回収される。
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