ヴォルガ・バルト運河改良
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「ヴォルガ・バルト水路」の記事における「ヴォルガ・バルト運河改良」の解説
ソビエト連邦時代、マリインスク運河は継続的に改良された。1936年と1952年の2回にわたりスヴィリ川に閘門が建設され、シェクスナ川にも3つの閘門が建設された。ヴォルガ・バルト水路の主要な改良工事は1960年から1964年にかけて行われ、新しいヴォルガ・バルト水路は1964年6月5日に開通した。39の古い木造の閘門が7の新しい閘門に置き換えられ、後に1995年に1つの並行した閘門が建設された。閘門の制限寸法は全長210 m、全幅17.6 m、深さ4.2 mで、排水量5,000 トンまでの船の通航が可能である。そうした大きな船は、バイパス水路を通らずに大きな湖を直接通航することが可能である。チェレポヴェツからサンクトペテルブルクまでの所要時間はそれまで10 - 15日掛かっていたのが2.5 - 3日に短縮された。 新しい運河の経路はある場所では古いマリインスク運河の経路をたどり、ある場所ではそれから離れた場所を通っている。運河にある8つの閘門のうち、6つは北側の斜面になっている部分35 kmにわたってあり、水位差は合計80 mである。2つの閘門(並行に設置されている)のみが南側の斜面に設置されており、水位差13 mで、チェレポヴェツからシェクスナ川の50 km上流のシェクスナ付近に位置している。運河の北側斜面のルートはヴィテグラ川の溢れた河床をたどっている。ヴィテグラ川のパホモヴォ閘門とシェクスナ貯水池の間にある運河の頂点に位置する水路は全長278 kmある。これには40 kmにおよぶ人工の掘割、コヴツァ川、ベロエ湖、シェクスナ川が含まれている。南側斜面のルートはルイビンスク貯水池の澱みになっているシェクスナ川に沿っている。
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