ワーガ国境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 08:29 UTC 版)
パキスタン側 インド側 夕方の国旗降納の儀式を見物にやってきた人々 ワーガの国境は、よく「アジアのベルリンの壁」と呼ばれ、毎日夕刻になると「我が国旗の降納」と呼ばれる儀礼が行われるインド=パキスタン国境の一部分である。儀礼時には、インド国境警備隊(英語版)(B.S.F.)と、パキスタン・レンジャーズ(英語版)所属の兵士による、力強くスリリングなパレードが行われる。儀礼は攻撃的で、よそ者から見れば敵対的とすら映るが、国境の両側に観客席を設けて、集まってくる群衆に見せるためのエンターテイメントである。両国の兵士らは色鮮やかなターバンと制服を身にまとい、痛快なショーを披露する。両国の係員は、普段は日常的に発生する問題の処理のために、相手国の事務所を訪れることは普通に行われている。長年にわたって、この国境で起こってきた出来事の数々は、インドとパキスタンの関係を象徴するバロメーターであり続けている。 ラホールとデリーとを結ぶ鉄道を通るサムジャウタ急行は、ワーガから5キロメートルのところにあるインド側の終端駅であるアッタリ(英語版)から、ワーガの国境を通過していく。インドの道路、ナショナル・ハイウェー1号線はここを起点としており、インド・パキスタン関係の改善によって、パンジャーブ地域ではアムリトサルとラホールとの間では2004年からデリー=ラホール・バス(英語版)が運行されている。
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