ワーキングセット
ワーキングセットとは、物理メモリー領域の中でも、アプリケーションが現在使用している状態の領域のことである。言い換えれば、アプリケーションが使用しているメモリーでもあまり使用されていないデータをOSがハードディスクに退避(スワップ)させる際に、退避の対象とならずに物理メモリー内に留められる部分のこと。
ワーキングセットが事実上、処理の主要な対象となるので、ワーキングセットのために確保されるメモリー領域の大きさによって処理速度が左右されることにもなる。例えばメモリーがあまりに少ない環境では、各アプリケーションに割り当てることのできるワーキングセットも小さくなるので、極端な速度の低下を招くことになる。それゆえ、アプリケーションが充分な速度で処理されるためには、物理メモリーにある程度の余裕が必要になる。
ワーキングセットのサイズは、アプリケーションが扱うデータ量のほか、アクセスの集中度にも大きく左右される。一般に、特定のデータに集中的にアクセスする処理方法に比べると、データベースのサーバーなどのように多量のデータに全般的にアクセスするようなアプリケーションの方が大きいワーキングセットを必要とする。
ワーキングセット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/05 16:17 UTC 版)
ワーキングセット (Working set) とは、プロセスがある時点で使用中の仮想メモリページの集合である。
- 1 ワーキングセットとは
- 2 ワーキングセットの概要
- 3 ページ置換アルゴリズムとワーキングセット
ワーキングセット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/08 15:27 UTC 版)
「ページ置換アルゴリズム」の記事における「ワーキングセット」の解説
詳細は「ワーキングセット」を参照 プロセスのワーキングセットは、ある期間中にそのプロセスが使うと予想されるページの集合である。 「ワーキングセットモデル」は厳密にはページ置換アルゴリズムではなく、一種の中期スケジューラである。
※この「ワーキングセット」の解説は、「ページ置換アルゴリズム」の解説の一部です。
「ワーキングセット」を含む「ページ置換アルゴリズム」の記事については、「ページ置換アルゴリズム」の概要を参照ください。
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