ワーガの国旗降納式典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 14:47 UTC 版)
「インド=パキスタン国境」の記事における「ワーガの国旗降納式典」の解説
ワーガにおける国旗降納の式典は、インド国境警備隊(英語版)(BSF)と、パキスタン・レンジャーズ(英語版)によって、毎日日没の直前に行われる。これは1959年から続いている。式典は、両国の国境警備隊の兵士が国境を挟んで戦闘の開始を大声で叫ぶことから始まる。これに続いて、ハイキック、ストンプ、ダンスなどのパフォーマンスが行われる。最後に、両国の国旗を降納し、兵士が握手をすることで式典は終了する。両国側に観客席が設けられ、旅行者など多くの観客がこの式典を鑑賞する。この式典は、両国が共有する同胞関係とライバル関係を象徴するものとなっている。 両国の国境警備隊は、ムスリムの祝日(イード)とヒンズー教徒の祝日(ディーワーリー)にお菓子を贈り合うことで知られている。ただし、軍事的緊張が高まった2016年と2018年には、インド国境警備隊は贈り物を取りやめた。2014年には、式典の最中に自爆テロ(2014 Wagah border suicide attack)があり、60人が死亡、110人以上が負傷した。 両国間における同様の式典は、他の国境の街でも行われているが、それらは地元の人たちが参加するのみで、観光客はほとんどいない。
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