ローマ帝国に関連する用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 19:22 UTC 版)
「東方ギリシア世界と西方ラテン世界」の記事における「ローマ帝国に関連する用法」の解説
古典的文脈では、「東方ギリシア世界」はローマ帝国の属州・属領のうちリングワ・フランカが主にギリシア語である地域を指す。 この領域にはギリシア半島全土およびそれより北側に広がるバルカン半島のうちある程度の領域、黒海沿岸の属州、ボスポラスの属州、小アジアの全土(可能な限り最も大まかな意味で、カッパドキア属州を含む)からアルメニアにかけて、さらに地中海東岸の諸属州(ユダヤ属州、シリア属州、アエギュプトゥス)を含む。これらのローマの属州はヘレニズム時代つまりローマ帝国が征服する以前の時代にはギリシア人の植民地あるいはギリシア人が支配する地域であった。 古代末期になると、ディオクレティアヌス治下(284年-305年)で帝国の属州の再編が始まり、「東方ギリシア世界」が「西方ラテン世界」と対比されるようになった。それ以降「東方ギリシア世界」は、西ヨーロッパのイタリア本土、と北アフリカ(395年以降はラテン語圏の西ローマ帝国)といった属州と対照的に、上述したようなギリシア語圏の属州を指すようになった(395年以降は主にギリシア語圏の東ローマ帝国)。
※この「ローマ帝国に関連する用法」の解説は、「東方ギリシア世界と西方ラテン世界」の解説の一部です。
「ローマ帝国に関連する用法」を含む「東方ギリシア世界と西方ラテン世界」の記事については、「東方ギリシア世界と西方ラテン世界」の概要を参照ください。
- ローマ帝国に関連する用法のページへのリンク