ローマ帝国の官僚へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 07:24 UTC 版)
「マルクス・アントニウス・パッラス」の記事における「ローマ帝国の官僚へ」の解説
その後、パッラスは解放奴隷としては異例の地位まで上り詰める。 当時ローマ皇帝の業務はもはや一人の人間では背負えないほど膨大になっており、思い掛けない形で帝位に上がることとなったクラウディウス帝はローマのエリートたる元老院議員とうまく連帯することができなかった。またいきなり皇帝に推挙され、ローマの上流階級として公職の経歴をまともに積んではいない彼には、膨大な帝国統治の業務をこなすには解放奴隷である彼に頼るしか手はなかった。こうしてパッラスはクラウディウス帝に重用され、大プリニウスによれば、それにより彼は莫大な財産を築いたという。しかしながらこれは彼本来の才によるものであり、後世の歴史家も認めているように、帝国の金庫からの横領によるものではなかった。
※この「ローマ帝国の官僚へ」の解説は、「マルクス・アントニウス・パッラス」の解説の一部です。
「ローマ帝国の官僚へ」を含む「マルクス・アントニウス・パッラス」の記事については、「マルクス・アントニウス・パッラス」の概要を参照ください。
- ローマ帝国の官僚へのページへのリンク