ローターの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/11 23:01 UTC 版)
「ディスク・ローディング」の記事における「ローターの場合」の解説
ホバリング中のヘリコプターのディスク・ローディングは、機体重量のメインローターの総ディスク面積に対する比率に等しくなる。この比率は、ローターのブレードによって描かれる円の面積であるローター・ディスク面積でヘリコプターの総重量を除することで得られる。ディスク面積は、1本のロータブレードの翼長(スパン)を円の半径とし、それが1回転する間にブレードが作る面積を求めることによって得られる。ヘリコプターが運動を行うと、ディスク・ローディングには、変化が生じる。また、ローディングが大きければ大きい程、ローター速度を維持するために必要な出力が増加する。ディスク・ローディングが小さいということは、揚力または推力の効率が高いことを示す。 ヘリコプターの重量の増加は、ディスク・ローディングの増加をもたらす。ヘリコプターの重量が等しい場合、ローターが短いほど、ディスク・ローディングが大きくなり、ホバリングに必要なエンジン出力が大きくなる。回転翼機においては、ディスク・ローディングが小さいほど、オートローテーション性能が高くなる 。一般的に、ヘリコプターよりもディスク・ローディングが小さいオートジャイロ(またはジャイロプレーン)では、オートローテーション時の降下速度がヘリコプターよりも遅くなる。
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