動不釣合い
剛性ローターにおいて、その回転軸心と全ローター系の重心慣性主軸とが一致せず離反交差しているような不釣合い状態をいう。剛性ローターの場合、不釣合い量は静不釣合いと回転させてはじめて検知できる偶不釣合いに分けることができる。工作機械の主軸や砥石軸、並びにそれらを回転駆動させる誘導電動機のローターといった高速回転体にこの不釣り合いがあると、仕上げ面粗さや真円度といった加工精度が確保できず、クルマの場合、エンジンなどの回転部品、例えばクランクシャフトやフライホイールの、この不釣り合いが許容値以上あると回転むら、異常振動、異常騒音、部品の短寿命、最悪の場合にはエンジン破損などを起こすので品質管理上重要項目である。
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