ロミュランの同盟軍参加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 14:24 UTC 版)
「ドミニオン戦争」の記事における「ロミュランの同盟軍参加」の解説
2374年、DS9を奪還したものの、宇宙艦隊側にとって戦況は芳しくなかった。シスコは、これを打開するには、ロミュラン帝国を同盟軍に参加させるしかないと考えた。しかし、ロミュランは、ドミニオンと不可侵条約を結んでおり、かつライバルでもある惑星連邦・クリンゴン帝国がこの戦争で疲弊し弱体化することを歓迎する向きもあり、同盟に引き入れて参戦させるのは容易なことではなかった。そこで、シスコは、ロミュランに対するドミニオンの攻撃計画の証拠を掴み、それを元にロミュランを説得することを思いつく。その証拠を見つけられない中、シスコは、元オブシディアン・オーダーのエリム・ガラックから、でっち上げを提案される。惑星連邦の主要メンバーで要衝でもあったベタゾイドがドミニオンに陥落し事態が悪化したこともあり、シスコは艦隊司令部の許可を得た上で、その提案を受けた。ガラックの計画は、ドミニオンのウェイユンとカーデシアのダマールとによるロミュラン攻撃の秘密会議のホロプログラムを偽造し、ロミュランの戦争計画評議員・ヴリーナックにこれを提示したうえで説得するというものであった。シスコは、反倫理的・触法的とも思える行為を重ねた末、精巧な偽造ホロプログラムのデータ・ロッドを完成させた。しかし、DS9を秘密裏に訪問したヴリーナックにそのホロプログラムを見せたものの、ロッドの精査により偽造であることが見破られてしまう。激怒したヴリーナックだったが、ロミュランへの帰国途中に船が爆破され、死亡する。それは、ガラックが船に仕掛けた爆弾によるものであったが、ロミュラン側に爆破によって不完全なものとなったロッドからホロプログラムを真実と誤信させ、証拠隠滅の為にドミニオンがヴリーナックの船を攻撃したものと誤解させる狙いがあった。ガラックの思惑が叶い、ロミュラン帝国はドミニオンに対して宣戦布告を行い、すぐにカーデシア境界沿いの15の基地に攻撃を始め、同盟軍に参加することとなった。シスコはガラックを責めたものの、アルファ宇宙域の平和と安全を守るための行動と自身の罪悪感を振り払い、この件に関する私的記録を全て削除した。
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